大迫ゆきえヒストリー

②女子社会の怖さを知る

希望に満ち溢れた私は

地元の公立小学校に入学しました

入学後、最初に仲良くなった女の子は

YさんとMさんでした

Yさんは絵が上手く、みんなに一目置かれる存在でした

Mさんは大人しい控えめな女の子でした

いつもYさんの提案で遊びが決まり、

Mさんと私はそれに合わせて遊ぶ関係でした

ある時、私が絵を描いている時

「見せて!」と

Yさんが寄ってきました

私はまだ途中だったので

「できあがったらいいよ」

と答えました

すると、Yさんの態度が豹変

それから毎日しばらくの間、

『無視』が始まりました

理由を聞いても無視

「私なにか悪いことした?したなら教えて」

と言っても無視

または、「自分で考えたら?」と返答

毎日が苦痛でした

MさんもYさんが怖いから

一緒に私を無視するようになりました

今なら小学生の女子のあるあるだと思えます

その頃の私はわけがわからず、嫌われている

そのことですごく自分を嫌いになりました

私が悪いんだ

私は人に嫌われるんだ

毎日そればかり考えて過ごしていた1年生でした

心理学の勉強をして

教えてもらったことがあります

それはモラハラと同じ行為だということ

それを小学1年生で身につけていた彼女は

どんなに満たされていない環境だったのだろう

大人になった今では可哀想だと

思えるようになりました

その頃の私はYさんに好かれたい

また仲良くなりたい

その気持ちでいっぱいでした

Yさんからの『無視』は

しばらくすると終わります

急に何事もなかったかのように

話しかけてくるようになります

私はホッとします

許してくれたんだ

しかし次はMさんの番でした

私はそれを知らずにMさんに話しかけます

するとそれを見たYさんから

「Mと喋ったら絶交する」

と言われました

恐怖でした

Mさんも同じことを言われていたのかもしれません

それから私はYさんのいいなりでした

学校に行くのが嫌になりました

やりたくないことをしないと

友達とは仲良くできない

母に初めて弱音を吐きました

「もう学校行きたくない」

母は悲しい顔をして

私以上に悩みました

母からの返事は

「休んだら次は学校行くのが怖くなるから行きなさい」

母が悲しい顔をするのが嫌で

私はそれから二度と

友達のことを相談することをやめました

この頃から

どんなに辛くても休んではいけない

が身についていたのかもしれません

そんな日々はクラス替えをするまで

2年間続きました

30年近く前のことですが

鮮明に覚えています

人と関わることに

怖さを感じるようになりました

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